ReadMe.txtにも書きましたとおり、特殊文字の変換はできません。
そのため、逆にあらかじめタグやコメントを手入力しておくことは可能です。
行末が『>』で終わる行には改行タグをつけませんので、不要な空行ができません。
ブラウザに表示したくない部分は、『<!--』と『-->』で囲んでおけば表示されません(HTMLのコメント)。
──勿論、ソースには残っていますので使いどころには注意が必要ですが。
『段落タグを使用する』チェックがonの場合、空行と空行で囲まれている部分を段落タグで囲みます。さらに、空行が1行だろうと5行だろうと、1行残して削除します。
改行を空白をつくるために使うのはルール違反なので、段落間の余白を調整するためにはスタイルシートを使用してください。
行頭が『<』で始まる行には段落の開始タグ(<p>)をつけません。
行末が『>』で終わる場合は段落の終了タグ(</p>)をつけません。
そのため、不要な空行はできません。
でも、『ココとココとココの部分は余白を多めにとって文字の色も変えたい』ということもあるでしょう。
たとえば、回想や独白がところどころに入るような小説。印刷物なら多分、字下げをすることも多いんじゃないでしょうか。
一番手軽なのは、クラスの追加。ヘッダのスタイルタグの中か、読み込ませる外部スタイルシートに、例えば、回想部分のために『memories』というクラスのセレクタをつくります。
手順としては、変換後のhtmlファイルを開いて、適用したい段落の開始タグに『class="memories"』を書き足します。つまり、回想部分の『<p>』を『<p class="memories">』に書き換えるわけです。
ただ、指定したい段落がいくつもあるなら、変換した後で開いて書き足すのは面倒ですよね。
行頭に『<p class="memories">』を入力しておいた場合、行頭に余分な『<p>』は増えません。
正確には、「『<』で始まる行」には『<p>』を追加しないようにしてあります。
…あと、行頭に目印として、本文に使用しない文字(全角の『*』とか)を入力しておいて、変換後のhtmlファイルを丸ごと置換する、という方法もあります。
(この場合、『<p>*』を『<p class="memories">』に置換)
多分コレが一番ラクでしょう。
以上、『そのまま印刷しても平気なテキストファイル』ではなくなってしまいますが、便利だと思える方はご活用ください。