- 2010-01-18 (月) 22:29
- HSP
ホビーとしての電子工作や教育用途として、PCからUSB接続して行なう機器があります。
HSPプログラムコンテストの協賛社としてもおなじみの、テクノキットさんや、Km2Netさんもこうした工作キットを販売しています。
これらのハードは、USB経由で接続してその先に作成された機器、たとえばLED(発光ダイオード)とかLCD(液晶パネル)をPCから制御するような仕組みになっています。
これがシンプルながら、制御して動かすのは不思議と喜びがあります。
プログラムもそうですが、自分で組み上げたものだとLEDが点灯するだけでも楽しいものです。
PCから制御するにあたって手軽に実験できるHSPを使ってくれていることも嬉しいのですが、今回のテーマはそこじゃなくて、より手軽にUSB制御するハードに感動したという話。
とある方のご厚意で頂いた基板です。HIDaspxという仕様に基づいて作られています。
今までのUSBキットと比べて何が優れているかと言うと、
- 手軽 – Windowsであれば標準のHIDクラス(ヒューマンインターフェースデバイス)ドライバで接続できるので、USBに繋ぐだけですぐ使用できる
- 単純 – とてもシンプルな回路構成でマイコン制御までできちゃう
- 安い – AVRマイコンも含めて材料費は¥500くらい
という、いいことずくめ。
ハードの勉強をしたいという人や、電子工作の入門でも注目株ではないでしょうか。
初心者向けの書籍や資料という点では、まだUSB-IOなど既存の製品がいいと思いますが、マイコン制御できるとか、導入の手軽さ(AVRマイコンにファームウェアを書き込む必要はありますが)によるメリットは大きいですね。
HIDaspxについては、こちらのページで開発を行なっています。
http://www-ice.yamagata-cit.ac.jp/ken/senshu/sitedev/index.php?AVR/HIDaspx#qa9690db
このHIDaspxは、もともと「びんずめ堂」さんの製作した回路とソフトから派生したもので、「びんずめ堂」さんはUSB-IOのHSP用プラグインとか、Linux版の移植xhspなども公開されていてHSPを強力に支援してくれています。
そんな中から登場してきた、HIDaspxをこちらでもちょっと使ってみようと思っています。
当然HSPから呼び出すということで、また進展があったらお知らせしたいと思います。
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