HSPを使った夏休みゲームプログラミング教室が、2013年の夏休み3日間に渡って、東京都羽村市の生涯学習センター「ゆとろぎ」にて開催されました。
羽村市で開催されるのは2回目ということで(前回の記事はこちら)、プログラミングやゲーム作りの基礎を学習するだけでなく、ロボットのようなハードウェア制御、スマートフォンによる実演など幅広い内容の教室になりました。参加してくれた生徒の皆さん、そして現地で協力して頂いたヘルパーや事務局の方々、本当にお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。
今回参加したのは、小中学生を中心に上は70歳シニアの方まで幅広い年齢層の皆さんでした。皆さんプログラミングの経験は、ほぼゼロからスタートで、みんなが一緒に仕組みを学ぶ所から始めることができました。
簡単なプログラム(スクリプト)の入力から始まって、出来上がっているゲーム(シューティングゲームなど)をロードして実行、さらにプログラムを改造してゲームの内容が変わることを体験してもらいます。
こうした体験を通して、文字で書かれたプログラムをもとにコンピューターが動いていることを肌で感じ、基礎的な理解と興味を持つ人が増えてくれたら嬉しいです。同じ教室で仲間とともに実践することで、やる気も持続しますし、夏休みの良い思い出になるのではないかと思っています。
今回、新しく導入したハードウェア制御の実演では、学習用の実験器具であるロボットアーム MR-999を実際にHSPで制御しながら、より目に見える形でプログラムの動作を見せています。
ロボットアーム MR-999は、MOVIT-LABII (IF-100)というユニットによりパソコンから制御できるようになっています。
専用ソフトも付属していますが、USB-IO互換のためHSPに同梱されているプラグインやモジュールを使って手軽に制御することが可能です。以下は、簡単なプログラムの例です。
[hsp]
#include “usbio.as”
usbinit
mes “つかむ”
arm1 0
wait 2000
mes “はなす”
arm1 1
wait 2000
armstop
mes “おわり”
stop
[/hsp]
あらかじめ用意されたarm1~arm5という命令がロボットアームの各関節を制御します。パラメーターが0か1かによって動く方向が変わります。これを一定時間ごとに実行することで、自由なタイミングで好きな場所を動かすことができます。
実際に教室で使用したプログラムを公開しますので、興味のある方はぜひ試してみてください。ロボットアームとインターフェース(IF-100)はセットで1万円以下で購入できますので入門用にはちょうどいいかと思います。
usbarm.zip (1.9 KiB)
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Comments:1
- 通りすがり 13-08-20 (火) 13:10
-
ハードウェア制御のI/O、工業高校出としては懐かしいです。
古いBASICでゴツいアームを動かすプログラムとか昔もやってました。
そんな自分が最近思うのは、「即実用性」と「ローエントリーハイリターン性」が弱いな…と。
電子部品のショップとかにいくと、電子工作キットとか売ってたりしますが、
それを組み上げた後、組み上げたキットにどれほどの実用性があるのか?と思いました。
例えば、組み上げると卓上扇風機になって、実際に日常生活で使えるー、とか
それをUSBでつなげて、パソコンからプログラムで動作制御できるー、とか
そういう”組み上げた後も使えるレベルが高く、かつまったくのど素人でも作りやすい”工作キットとか出れば、もっとこの分野にも新しい人が集まるのではないかな、と。
どの業界や分野でもそうですが、よく「○○入門」や「素人でもわかる○○」とうたう書籍がありますけど、実際はそういうのって、その道の“プロの目線から見た素人向け”であって
本物の素人から見ると、まだぜんぜん敷居が高かったり。
本当の意味で新人が最初に訪れられる“入り口”となるものが、今のソフトウェア・ハードウェアには欠けてるような気がします…。長文失礼しましたm(_ _)m
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